6.12フォーラムの感想②

第一回フォーラムの感想はそれぞれの先生方でおありと思いますので、

参加された方も参加されなかった方も感想およびご意見をお寄せ下さい。

GIAのコミュニティサイト

 

GIAホームページを通して今後の活動に活かして行きたいと思います。

私の感想としては、時間が押したせいもあり

ディカッションでじっくり会場の意見を引き出して

Foresight2018と言うテーマに沿って結論を導き出せなかったのは私の反省点です。

 

トップバッターの吉永先生のお話しは彼の発案による

アグリ知財と言うオリジナルの持論を解りやすく説明され

最後に3年後の予想を具体的提案と共に纏めてくれました。

 

大西先生の自然エネルギーと水素社会のお話は、

エネルギーに関する彼のクリアーな考えを軸に

範囲の広い話題を20分で解りやすく説明したプレゼンでした。

これからの政府の想定ロードマップも示してくれました。

フリーディスカッションの時に水素社会に関する意見が多く出たのは

参加者の興味を引いた証拠でしょう。

 

食文化に関しては、

ベトナムでのレタス生産会社経営の実体験を

長野県川上村のレタス農家である篠原さんがドキュメンタリータッチに話してくれ、

グローバル情報研究部会に合ったプレゼンでした。

 

今後も彼の様な攻めの農業にチャレンジする若者に

GIAで発表の場をどんどん作って行きたいと思います。

 

また、5人の留学生の世界の食文化に関する英語でのプレゼンは

農大ならではのなかなか面白い試みだったと思います。

 

200人近く農大にいると言う留学生の持っている情報を

もっと吸収して形にしていかないともったいない気がしました。

グローバル社会はクロスカルチャーによって発展して行く事をもっと意識して

アグリビジネスにも活用して行く姿勢が必要です。

 

5人のプレゼンを聞いて思ったのは

彼らが自国の(食)文化をもっと日本で紹介して日本人に理解してもらいたがっている事です。

 

留学生と協力して農大のキャンパス内に世界各国の食を提供する

フードコートを作ったら良いと思います(グローバルフードコート)。

GIAで農大生協に提案してみたらどうでしょうか。

 

もともと2人の予定だった留学生のプレゼンが5人になったので

時間が押してしまってプログラム上進行に問題がありましたが、

GIAのマルチカルチャーのコンセプトをフォーラムで表現出来た気がします。

 

学生の出頭君もタスクをポンと投げたら

彼の好奇心に火が付いたのか期待以上に動いてくれました。

学生を巻き込んだのも今までの総研にはなかった試みだったと思います。

 

さらに、TV電話による会場外からのフォーラム参加も新しい試みでしたが、

カルフォルニアからUCサンタクルーズ大学の村本先生が

スカイプ参加してくれた事でフォーラムが一気に農大の会場から

グローバルな空間に飛び出し参加者の視野が広がった気がします。

今後も会場に来れない人も参加しての多元中継ミーティングが可能になりました。

 

村本先生の土壌燻蒸(消毒)の話も日本ではあまり出てこない興味深い話題で

アメリカの農業最前線の動きを知る良いトピックスでした。

彼の元気な研究活動の様子を

日本にいる農大の恩師や他の参加者に伝える良い機会にもなりました。

 

ネパール大地震に対する支援活動に関しては、

5月にネパールに行ってきたKumar君の現地報告によって

GIAが今後支援活動を行っていくキックオフになったと思います。

また、彼のネパール農業を近代農業化する事が

地震からの復興を加速させるという考えは理解できます。

 

よくあるドーネーションしてもそのお金が

どこに使われているのか分からないと言う間接的な支援でなく、

実効性のある直接的な支援をGIAとしてこれからして行きたいと思います。

 

以下、総括として6.12フォーラムForesight2018(3年後を予想する)を通して

感じた事を私なりに纏めてみました。

 

アグリビジネスは今や、食、エネルギー、環境、健康、命に関わる全ての要素を

トータルで扱うコングロマリットでありしかもグローバルに地球規模で考える必要がある。

そして、その大元にはH(水素)と言う宇宙で一番早く出来た元素が

何らかの作用をもたらしていて水と言う形で我々の生活に直接的な影響を与えていて、

恐らく、3年後の地球(グローバル社会)も根底にあるその大きな流れの方向性に従って

技術/研究開発されたものが自然科学によって形になって現れ、

それが社会科学によって経済や政治の計りにかけられマーケットに乗っかって

人間社会の発展を実現して行く。

 

* 3月の座談会で少し話した

Big Agricultureと言う私のコンセプトにもHが大きく絡んでいる気がします

 

農業関連の特許/意匠などの知的財産権は2018にはより影響力を持ち、

何故ならばグローバル社会においては国境をまたいで技術もお金も人間も行き来するので、

より技術を明文化して権利を確立しその権利(ソフト=情報)の売買によって

問題解決しながら進めていく必要性が出てくる。

 

水素社会に関しては、経済的カンフル剤として水素をより活用する研究が進み、

その新しいシステムの開発・インフラ建設による経済効果を政策的に推進し、

2018年の我々の生活ではエネルギーの繋ぎ役(貯蔵運搬役)として

補完的エネルギーの立場を強めているだろう。

 

(しかし、その後は分からないぞ。

何故ならばemailが登場した時に今のようなデジタル社会が来るとは思っていなかったように、

ムーアの法則の様なものが水素に関して発見されそれに従って次々に技術革新が起き、

メモリーのコストが下がった様に水素のコストが下がり経済を動かし実用化された

水素社会に我々は向かっているのかもしれない。

なんと言っても水素は宇宙にも地球にもいっぱいあるそうだ。)

 

食文化に関しては、

グローバル化と共にますますフュージョンが進み日本においてもあらゆる国の

(もしくはそれもどきの)料理を提供するレストランが登場し

5年後のオリンピックに向けて2018年はグローバルフードがもっと台頭するだろう。

ただ、恐らくそれぞれの国の食を提供する店は住居や宗教/習慣的理由で

特定の地域に集中して営業する傾向があり(リトルーーーの様に)

食以外の文化と一緒にマーケットを拡大して行くだろう。

 

ハラルフードもハラル文化の他のgoodsとリンクして紹介され販売されて行くに違いない。

そして、その食材で日本に無い物は輸入量が増加するので関税や品質管理、

食品安全管理の問題は出てくるだろうが商社にとっては新しい商売のチャンスである。

 

また、農家にとっては新しい作物を日本で作って売るチャンスになるでしょう。

検査ラボとしての大学の役割もあります。

フォーラムのテーマにした2018年と言うのが大学の2018年問題と言う

日本の大学の変革に関する特別な年てあった事も何かの偶然であろうが、

グローバル化はまさにその変革の大きな要素に違いない。

 

フォローアップツアーとして藤本ヘレンさんの

(株)じょうえつ東京農大に北陸新幹線で行って、

一泊の「LOCALでGLOBALを語り合う」を実施して

中途半端に終わったディスカッションの続きを行い

GIAの今後の具体的な研究テーマを明確にしたいと思います。

 

帰路、長野の川上村を訪れ

今回プレゼンしてくれた篠原さんのレタス農場を視察させてもらう行程で

フォーラムの最後にアナウンスしました。

 

後は参加者を募りメールとHPで詰めて

実現出来ればと思いますので皆さんのご協力を仰ぎます。

場所を変えることで全く新しい発想が生まれることがよくあります。

 

今回の6.12フォーラムが成功だったか失敗だったかは

それぞれのメンバーの判断に任せますが、

総研に26番目の研究部会として設立したグローバル情報研究部会として

今までと違った新しい試みをいくつかトライ出来たのではないかと思います。

その意味では今後も産学官民連携プロジェクトの推進を目指して

他の部会とも協力しながら積極的に活動していければと思います。

 

グローバル社会に於いてはあらゆる分野でグローバル情報の重要性がより増しています。

最後に、フォーラム会場でGIAネパール大地震復興支援活動の募金箱に

ドーネーションして頂いた方々、

その気持ちと共にお預かり致しましたので心より御礼申し上げます。

ありがとう御座いました。

 

ホームページ gia-nodai.com に支援コーナーを設け

送金先銀行口座も書いてありますのでまわりの方々にも声をかけて頂き

引き続きご支援頂けます様よろしくお願い致します。

雑文ですが簡単な私の感想まで。

 

Tai Takehara

@ Los Angeles

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