こんにちは、グローバル情報研究部会の武原です。皆さんから見ると後ろに地球が写っていると思いますが今日は宇宙からです。と言いたい所ですがまだ宇宙からではありません (^^)。そんな事もリアルに可能な時代になりましたが、今日はアメリカ ロサンゼルスからご挨拶させて頂きます。
現在9月26日午後9時31分ですね。ロサンゼルスは一昨日から2箇所くらい火事でその影響でロサンゼルス近郊の空全体のエアークオリティーが悪くてですね、私はもともと花粉症なものですから外に出るとクシャミと涙が止まらず声も少しおかしいと思いますがコロナではありませんのでご安心下さい。聞き取りにくいところがありましたらご容赦下さい。
さて、皆さん今日はGIAウェビナーにご参加ありがとう御座います。
初めてお目にかかる方もいらっしゃると思いますので簡単にご説明しますと、グローバル情報研究部会はGlobal Information Association=GIA と呼んでおりますけれども東京農業大学の総合研究所研究会に属する産官学連携やスタートアップによる起業を推進する部会です。概要に関してはホームページ gia-nodai.com を見て頂ければ分かりますが、「食と農に関するあらゆる情報を、縦横の壁を超えてグローバルに繋げて新しいアグリビジネスの起点にしようという非常にオープンな、どなたでも入って頂ける集まりです。
そして、その主旨のもと大学内外の様々な産官学の組織や個人の方々とコラボレーションをしようと言う目的で「GIAコラボ」を開催して、今回で第5回目のGIAコラボになります。コロナのお陰で実際に集って開催しにくくなりましたので前回よりzoomを利用して今回2回目のウェビナー形式での開催となりました。今までのGIAコラボの様子は先ほど紹介したGIAのホームページからYoutubeでも見れますのでよろしければご覧ください。(https://youtu.be/vGD50HqMsiw)
今年の3月に開催した前回のウェビナー(Green & Global 2021/3/26下記参照①)では、2015年に国連が定めたSDGsの大潮流の中でアメリカ大統領がトランプさんからバイデンさんになり世界がガラッと環境政策にシフトチェンジしてアクセルを踏み出したので、時代のキーワードはGreenとGlobalの2つのGだよ、と言う話をしましたが、こう言った流れの中でもう一つクローズアップされて来たのがalternativeオルターナティブ=代替というキーワードなんですね。
以前から代替エネルギーという言う言葉で人口増加が進む地球環境を考えてサステナブルな持続可能な社会を実現するために化石燃料中心のエネルギーから再生可能エネルギーと呼ばれる太陽光や風力や前回のテーマだった微生物などを利用したエネルギーへのシフトが言われて来た訳ですがその環境意識から来る「代替」と言う考えはエネルギーに留まらずあらゆる分野に現れています。
そこに、昨年からのコロナによるパンデミックが拍車をかけて、世の中ほとんど全てのものが代替を必要とするようになりました。事実、このウェビナーやリモートワークに利用しているzoomなんて言うのも人と人が実際に集まって何かをする事の代替手段ですよね。やってみると時間もコストもエネルギーも全て節約されて環境にもよろしいと言う事が分かってきたわけです。まさに今流行りの DX デジタルトランスホーメーションなんて言うのは、何でもかんでもITでデジタルに代替していく事ですよね。
そうなれば食と農の分野でもますます代替の機運は高まる事になります。もともと近年のアグテックやフードテック技術の急速な進歩によっていろいろな食の形が可能になって来てましたので、それらが実際のマーケットで受け入れられる機会も増えてくるものと思われます。
その代表例が大豆ですけれども、ここにあるのはアメリカのスーパーマーケットで普通に売られているプラントベースと呼ばれる大豆から作ったBeyond Meatと培養肉のImpossible Foodsのハンバーガーパティです。講演者の方からも詳しくご説明があると思いますが、後でパネルディスカッションの時に私が実際に焼いて食べて皆さんに感想をお伝えしたいと思います。
そう言うわけで、今回のGIAウェビナーのテーマは「代替肉・代替タンパクに関するフードテックと新ビジネス」と題してこれから3社3人の方々にお話を頂戴いたします。
一人目が東京農業大学 地域環境科学部生産環境工学科の佐々木豊教授による先生自らが学生と一緒に立ち上げた「農大発学生ベンチャーうつせみテクノについて」、お二人目が野村アグリプランニング&アドバイザリー株式会社の佐藤光泰調査部長による「代替タンパクの事情動向、グローバル先進事例をもとに業界を展望」、そして3人目はそれこそタンパク質に関する研究でノーベル賞を受賞された田中耕一さんがいらっしゃる事でも有名な株式会社島津製作所 分析計測事業部グローバルマーケティング部の平尾美子様に話題提供と言う形で「人工肉の美味しさの評価法」のご講演を頂きます。
おそらく今日の参加者の中には学生の方も多く視聴して頂いていると思いますが、コロナが始まる前2019年の11月に日本経済新聞主催の日経ag/sum2019と言うイベントが日本橋の三井ホールで行われて農大から15の学生グループがピッチと呼ばれるスタートアップのビジネスアイデアを発表をして優勝者を決める大会がありました。(アグリスタートアップ 2019/12/14下記参照②) GIAはその時もメンターとして参加して、これからの農大発のスタートアップをお手伝いしていく事を決めたわけですが、
今のこのコロナの霧が晴れたその時には多くのスタートアップ起業が日本の大学からもウドのタケノコのように出てくる事が予想されますので、農大からも自分のアイデアをスタートアップという形で実際のビジネスにして実社会に役立てて行きながら自分の夢を実現していく、そう言った若者が数多く育って行く事を期待してますし、GIAとして応援して行きたいと思っています。その時のキーワードはグリーンとグローバルとそして今日のオルターナティブ=代替ですので、参加者の皆さんは是非今日もGIAウェビナーで、楽しく学んで頂ければと思います。
甚だ簡単では御座いますが私からの開会の挨拶とさせて頂き、それでは、第2回GIAウェビナーをスタートしたいと思います。
参照①:Green & Global
参照②:アグリビジネススタートアップ
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