25年3月!米国メジャー、日本プロ野球、大学野球、いよいよ球春近づく!
●まずは米国メジャーリーグ(MLB)。
2025年3月18日(火)、24年度MLBワールドシリーズ覇者のロサンゼルス・ドジャーズは東京ドームで古豪シカゴ・カブスとのシーズン開幕戦『MLB東京シリーズbyグッゲンハイム』を行います。
ドジャーズにはご存じ大谷翔平投手(#17)、山本由伸投手(#18)、そして今シーズンより日本プロ野球(NPB)千葉ロッテ・マーリンズより移籍した佐々木朗希投手(#11)の3投手、対するカブスには今永太投手(#18)と鈴木誠也外野手(#27)が所属しており、両チーム監督がスプリングトレーニング半ばの2月中旬には早くも山本投手(ドジャーズ)、今永投手(カブス)を18日の開幕戦先発に指名するなど話題にも事欠きません。
MLBは過去には2000年にニューヨーク・メッツ対シカゴ・カブス、04年には松井秀喜外野手が所属したNYヤンキーズ対タンパベイ・レイズから始まり、ほぼ4,5年ごとに定期的に日本での開幕戦が行われ、松坂投手、菊池投手などの凱旋登板、当時45歳だったイチロー選手は19年3月の試合後に引退発表するなど、日本での試合は日本人選手達や日本のスポーツファン達に取っても価値のあるイベントとなって来ました。
ちなみに今年のMLB東京シリーズ、約3万席に30万人以上が応募したということでその人気のほどが知れると言うものです。19日(水)の第二戦、また先立って15日(土)から行われるMLBチームと日本チーム(読売ジャイアンツ、阪神タイガース)のプレシーズン交流マッチにも人気が集まっています。
実際にアメリカ本国サイドから見ると、メジャースポーツの国外ブランディングや試合開催、選手や資本を含めた様々なグローバル化は珍しい事では無いので少し取り上げておきます。

●NFL:
アメリカ4大スポーツのトップ、アメリカンフットボールの巨大プロ組織NFLでは、既にロンドンやミュンヘンなどヨーロッパやブラジル・サンパウロなど海外での公式戦を開催し毎回80,000人以上を集める人気イベントになっています。
アメリカ国内だけを取ってみると今年2月のNFL王座決定戦・第59回スーパーボウルはルイジアナ州ニューオーリンズにある72,000名収容の巨大ドーム球場その名もスーパードームで開催、最安値が100万円程度、最高値はスイート席での1億5,000万円との事。アメリカでは合法転売サイトが存在するので対戦チームはもとより試合までのチームや選手状態によってさまざまに変動します。
ちなみにスーパーボウルのTV視聴者数は約1億2,770万人となり、日本の総人口を超えています。また CM料金は30秒で12億円にも。

●NBA:
ヨーロッパや南米、アジアを含め世界頂点のトップリーグとして君臨する全米プロバスケットボールNBA。近年はメンフィスやブルックリンに在籍した渡邊雄太選手(現千葉ジェッツ)や、現在もNBA人気チームLAレイカーズに所属する八村塁選手(#28)などの活躍により日本での露出が増えています。日本でのバスケットボール人気は国内プロ組織Bリーグの底上げもあり、国際試合やオリンピックでの日本チームが注目を浴びています。
アメリカで冬季に体育館の中でできるスポーツとして発明されたバスケットボールですが、NBAのグローバル化を象徴する点として、過去6年間の年間MVP(最優秀選手)がいずれもアメリカ以外の国籍選手とと言う事で、内訳としてギリシャ、カメルーン、セルビアと、様々な地域から集まった国籍・人種の選手たちが世界のトップに立っている、と言う点です。

●NHL:
プロアイスホッケーのNHLはそもそもアメリカ25チーム、カナダ7チームで構成されています。
選手はカナダ国籍が多いもの、時点でアメリカ国籍、その他数多くの北欧系選手、ヨーロッパ系選手が1/3近くを占めており、日本人選手(LAキングス・福藤選手)を含め過去30か国以上の国籍の選手達が登録しています。

●日本のプロ野球、大学野球:
*日本のプロ野球NPBと言えば、福岡ソフトバンク・ホークスに在籍する周東佑京外野手(#23)。
群馬県の農大二高→農大オホーツクと進み、育成枠でホークス入り、その後はご存じの活躍で日本球界一の俊足、韋駄天と知られるようになりました。ひとたび塁上に立てば相手投手や守備陣の集中力を削ぎ、グランドにいるだけで相手チームを威圧する、細い体躯の何倍ものオーラを放つ超一流の選手として成長しました。WBCなどの全日本チーム選抜選手に選出に加え、ホークス選手会長にも就任して2020年以来の日本シリーズ奪取に燃えています。
その他にも、数多くの農大卒業生がNPBで活躍しているので是非フォローしてみてはどうでしょうか?
*東京農業大学・野球部
世田谷キャンパスに本拠を置く野球部は、令和6年度(24年)東都大学野球 春季入替戦に出場し、駒澤大学との1・2部入替戦に勝利して31年ぶりとなる東都大学野球1部リーグ復帰を果たしました!
残念ながら、その後の秋季リーグ戦で成績至らず2部への再降格となってしまいましたが、野球部は一昨年に屈辱の3部降格を経験し、なんと一年で1部リーグ復活を果たすなど激動の数シーズンを過ごすと共に、東都大学野球だけでなく大学野球界の注目のニュースとなっていたのです。
このように激しい動きがある時こそ大きく弾ける絶好のチャンス、是非会場まで応援に行ってみてはどうでしょうか?

*おまけ:
農大二高、関東上位8校に残るも、残念ながら春の第97回選抜高等学校野球大会出場を逃す!
長年、群馬県の高校野球界をけん引して来た農大二高。近年は桐生一高、前橋育成、健大高崎など全国に名を轟かせる新興強豪校の後塵を拝し続けて来ましたが、令和6年度の第77回秋季関東地区高校野球大会では準々決勝まで進出。残念ながらその後に優勝した神奈川県横浜高校に0-2で惜敗しました。この結果から関東上位8校に残り、春の選抜大会出場の関東5校目の第一候補とも目されていましたが、東京地区の早実との比較に敗れ残念ながら落選、涙を飲みました。
この悔しさをバネに是非とも古豪復活を目指してほしいところです。
さて、3月に入り、球音高らかに球春到来!今年も白球を追いかけて楽しみたいと思います!
-89年 農業経済学科卒
鎌塚俊徳
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