25年度夏季Onlineグローバルキャリア・フォーラム開催!
25年夏季(8月~9月)夏休みにかけて、私の勤務するLCEでは全国約20校、約190名の学生を約1カ月間の海外インターンに派遣します。
ここ数年、就職活動の一部として『企業インターン』と言う言葉が躍り、大学三年生になると数多くの学生が企業職務体験を積みます。しかし多くの場合が企業採用サイド視点で行う『ワンデー・インターン』と言った形式的のものも多いのが実情ではあります。
弊社の取り扱う『海外インターン』では、本来学生が自ら発見し成長させるべきグローバル人材力、また実際の社会が求めている社会人基礎力、世界中どこでも働けるキャリア観育成を育てる目的で実施されています。
上記理由から東京農大でも過去10年以上に渡りキャリアセンター主催のプログラムとして学生を選抜し海外インターン派遣を行って来ましたが、本年度より弊社の取り扱いは見送りとなっています。
さて、このonlineグローバル・キャリアフォーラムは、他校学生190名に対して渡航前に海外で働く日本人ビジネスパーソンとのZoom上のディスカッションを通し、8月~9月にかけて行う約1カ月間の海外インターンシップに備える、と言う事前講座的役割を果たしています。
●8月2日(土)午前:『onlineグローバル人材・キャリア講義』
まずは私の方から『グローバル人材・キャリア講義』を行いました。
日本の人口縮小や超高齢化に向かう今、吉野家やユニクロ、資生堂などの日系企業の海外進出を例題に、グローバル化の波の中での企業や個人の立ち位置また進むべき方向性を、経済産業省の提唱する「社会人基礎力」、文部科学省の掲げる「グローバル人材力」に当てはめて分かりやすく解説。
想像をはるかに超えるスピードで進む日本のグローバル化とそれに沿った人材ニーズ、いかに社会情勢や環境が変わろうとも個人的に持つべき資質やモチベーションなど、このような自分の立ち位置を確認し正確な知識を得ることは今後の学校生活での学習や研究に目的意識を持たせるうえで重要です。
●8月2日(土)午後:『世界中に暮らす日本人ビジネスパーソン(23名)とのディスカッション』
アメリカ、カナダ、オーストラリア、イギリスなどの西洋英語圏、またベトナム、マレーシア、インドネシア、フィリピン、タイなどに在住する若手ビジネスパーソンをZOOMに招待し、ブレイクアウトルームを利用してディスカッションしました。
当プログラムでは、東京農大から過去に当海外インターン研修に参加してくれたOG(米国サンノゼ在住、豪州アデレード在住)なども参加して下さりました。
海外に出たきっかけや現在の生きがい、将来の目標や夢、海外での就活や滞在ビザ、海外で働くうえの必須事項や資格、学生時代の勉強や暮らしなどなど、人生の少し先を行く先輩方と小グループでの濃密なディスカッションをして頂くことで、参加学生の視野を広げグローバルキャリアへの気づきとしました。
*当プログラムに参加した学生からのフィードバックを読むことで、当プログラムの実施価値と共に、学生達が得た刺激や参加に対するモチベ―ションを読み取ることができます。
グローバル人材に向けた就活のアドバイスを多く聞くことができたことが良く、Linked Inの活用方法やネットワーキングの仕方、取っておくべき資格など聞けたことが今後に生かせると思います。
グローバル人材には語学力だけではなく、異なる文化や価値観を構築するためのコミュニケ―ション力、協調性、社会貢献の意識、揺るがない日本人としてのアイデンティティを忘れないことといった様々な能力が必要だということに気付きました。
「恥をかいたというのは成長している」という言葉が不安なことにも飛び込んで失敗することが怖くてあまりできない私にとってとても背中を押して頂ける言葉でした。
仕事をする上での心構え、やりがいだけではなく、生活をするうえでの心配事にも答えてくださり、非常にためになった。
どの国で働くにしても、気をつけることは一緒だと思った。積極性と柔軟性の大切さを改めて知った。
1989年 農業経済学科卒
鎌塚俊徳



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