勤務地”地球”
キャリアセンター主催 グローバルキャリアプログラム【1日目】実施!
肌を刺す寒風が世田谷キャンパス吹き抜ける11月29日(金)、キャリアセンターが主催するグローバルキャリアプログラム(第1日目)を実施しました。
このプログラムの目的は、現役農大生に普段の学びとは異なった幅広い進路の可能性、特に海外でのキャリアについて考える一石を投じる機会とするものです。
今年は3回シリーズとして実施しますが、その内容を列記します。
●【1日目】11月29日(金):『グローバル人材・キャリア講義』
まずはキャンパス内教室を利用して『グローバル人材・キャリア講義』を行いました。
日本の人口縮小や超高齢化に向かう今、吉野家やユニクロ、資生堂などの日系企業の海外進出を例題に、グローバル化の波の中での企業や個人の立ち位置また進むべき方向性を、経済産業省の提唱する「社会人基礎力」、文部科学省の掲げる「グローバル人材力」に当てはめて分かりやすく解説。
当プログラムへの参加に低学年生が多かったのもの理由かと思いますが、まだ「キャリア=学ぶ、働く、暮らす、生きる」についての理解が浅かったからこそ、講義で使った資料の企業の求める人材像と、現在の自分の学び・就職への意識などとの乖離がありむしろ興味深かったです。このギャップにこそ各人なりの深い学びがあると伺えます。
創造をはるかに超えるスピードで進む日本のグローバル化とそれに沿った人材ニーズ、いかに社会情勢や環境が変わろうとも個人的に持つべき資質やモチベーションなど、早い学年でこのような知識を得ることは今後の学校生活での学習や研究に目的意識を持たせるうえで重要です。
当プログラム参加学生たちには自由にディスカッションをしてもらい、研究室や普段の教室の外で知り合った同じ農大生の仲間として、キャリア志向の刺激を共有し自分だけのネットワークを作ることになりました。
●参考:「社会人基礎力」 経済産業省 平成28年(2016年)
「前に踏み出す力」、「考え抜く力」、「チームで働く力」の3つの能力(12の能力要素)から構成されており、「職場や地域社会で多様な人々と仕事をしていくために必要な基礎的な力」として、企業や若者を取り巻く環境変化により、「基礎学力」「専門知識」に加え、それらをうまく活用していくための「社会人基礎力」を意識的に育成していくことが今まで以上に重要となってきています。
「グローバル人材力」
~産学官によるグローバル人材の育成のための戦略~ 文部科学省 平成23年(2011年)
世界的な競争と共生が進む現代社会において、日本人としてのアイデンティティを持ちながら、広い視野に立って培われる教養と専門性、異なる言語、文化、価値を乗り越えて関係を構築するためのコミュニケーション能力と協調性、新しい価値を創造する能力、次世代までも視野に入れた社会貢献の意識などを持った人間。
●【2日目】ZOOM講座『ビジネスパーソンとのディスカッション』12月上旬予定
アメリカ、オーストラリア、ベトナムなどに在住する若手ビジネスパーソンをZOOMに招待し、ブレイクアウトルームを利用してディスカッションします。
海外に出たきっかけや現在の生きがい、将来の目標や夢、海外での就活や滞在ビザ、海外で働くうえの必須事項や資格、学生時代の勉強や暮らしなどなど、人生の少し先を行く先輩方と小グループでの濃密なディスカッションをして頂くことで、参加学生の視野を広げグローバルキャリアへの気づきとします。
●【3日目】『振り返り』『自ら考えるグローバル人材発表』12月下旬予定
当プログラムを通して学んだことをどのように今後の学業や就職活動に活かしていくのか?自分の将来像などにつて全員でシェアを行います。当プログラムを単なる知識習得にするのではなく、新たなキャリア観を創造し自ら一歩を踏み出す行動にまでつなげます。
次回は、【2日目】【3日目】の実施報告をお伝えいたします。
1989年 農業経済学科卒
鎌塚俊徳
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