バージニア工科大生 恒例の夏季日本留学プログラム2025
東京散策の巻
25年5月末から約一か月間、アメリカ南部バージニア州の名門大学バージニア工科大(Virginia Tech University/V Tech)』の20名の学生が約一か月間の日本留学を行いました。
約1か月に及ぶ留学プログラムは京都市内の語学学校での日本語集中講義とホームステイ。そして帰国前の1週間を活用し東京を訪れ、羽田国際空港から帰国の途につくというものです。
インバウンドブームの一因でもあり世界各国の大学からこのような日本留学プログラムが増える昨今、当プログラムはその伝統とバランスの取れた内容で秀でていると言えます。
まず京都での日本語集中講座での滞在は日本人家庭でのホームステイ。京都府内はもとより大阪や奈良、滋賀県と様々で、中には1時間半近くかけて登校する学生もいたようです。ですがそんな日本人の通勤風景や生活環境、窓から眺める普通の生活感を肌で感じてもらう事で、アメリカの大学の教室で学ぶ日本語とは一味も二味も違った本場の体験にもなった事と思います。
今回私がお手伝いしたのは東京での滞在。5日間の手配交渉をした品川プリンスホテルが最高の眺望の部屋を確保して下さいました。日本でも誰もが知るカントリーソング『カントリーロード』はバージニア近隣の風景を謳った曲で、そんな山々が連なるアメリカ原風景の田舎から来た学生にとって40階近い近代的な巨大ホテルは驚きの連続。
普段は朝寝坊する学生達も豪華な朝食ビュッフェ目的で早朝から目を輝かせていました。また品川エリアの利便性の良さ、JR各路線と山手線の便利さも魅力のようで、アメリカから引率された先生は『もし、電車の中で寝過ごしてしまっても乗り過ごしても大丈夫!山手線はループ(環状)なので、いずれまたシナガワに帰ってきますよ~。』。日本人学生を海外に連れて行くときには『現地治安、忘れ物、お金、スリに気を付けるように!荷物は前に抱えて一瞬たりとも気を抜かないように!』と再三警告?するのとはうって変わって日本の治安の良さに我々もびっくり。



東京での団体コンテンツは『大学交流訪問』『東京街歩き』の二本。
平日の大学交流訪問では、皇居に近い某女子大学を訪問しました。
大学では国際交流サークル学生達が主体になり、両校学生による学校案内プレゼンテーション、書道部デモンストレーション、日英語を使ったゲームなどなど、楽しくかつお互いの文化を学べる内容の交流会でした。またサンドイッチや唐揚げ、たこ焼きなどの軽食も用意され、大学サイドの充実したサポート体制を垣間見ることができました。





週末には東京の大学達がボランティアとして案内する『東京街歩き』。まず向かうのはハラジュク!大人数の団体行動で電車の乗り遅れ、降り遅れが無いように確認。。ピンクやパステルカラーの中高生女子が多いものの、中には真っ黒なゴスロリドレスを着飾った団体がいたり,,,と、我々日本人にとっても異次元空間です。日本の少女たちが頻繁に使う『カワイイ~』はいまや“Kawaii”として世界共通語となっており、まさに世界中からKawaiiを求めるティーンエイジャー達が集まるポップな街を楽しみました。




そしてその後は、今やニューヨークのタイムズスクエアと肩を並べる世界的観光スポットとなった渋谷駅前交差点(シブヤ・クロッシング)へ。もちろんハチ公像の前での写真撮影も欠かせません。各自で自由時間となったセンター街でのランチでは、回転寿司、パスタ、ラーメン、などなどを楽しんだ様子。
午後はヲタクコース、東京下町コースの2グループに分かれました。人数が多かったがOTAKU組!私達は秋葉原を予想していたのだけれど、いまはイケブクロなのだそうです。各人が事前に調べて行きたかったお店や、この日に協力してくれた日本人学生達が手分けしてアニメショップや様々なお店を案内した様子。中の何人かは更に秋葉原などにも繰り出した様子。
東京下町コースは上野エリアと共に東京スカイツリーを見学、東京湾はもとより広大な関東平野を一望に出来る地上450mからの眺めに参加者は口をあんぐりと開けて驚いていました。






日米の学生達が仲良くなり、交流と理解を深められたこの機会に心から感謝します。実際にバージニア工科大学からは当プログラム参加後に卒業、英語教員として日本で生活している卒業生もいます。
将来的には是非とも東京農大のキャンパスで研究室や教室を見学したり、日本の大学の学食を経験したり、更には在学生との交流会などを実施したく考えています。
-鎌塚俊徳
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