新型コロナを考える

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生命 x 平等

(wrote by Tai Takehara 4/8/20)

新型コロナに関しては立場によっていろいろな意見があると思いますが、今回の騒ぎが今までと異なる点は地球上すべての人間の生命に平等に影響力を持つということです。これは地球レベルでの温暖化問題やCO2削減問題と同じようにすべての人間に関係する一種の環境問題ですから、我々が今まで長い時間をかけて考えてきた持続可能な社会を作ろうという課題の解決と同じ方向性を持っています。SDGsのメインテーマは格差是正ですがグローバリゼーションを止めなければ新型コロナはその課題解決のスピードをアップさせる可能性を秘めているのではないでしょうか。

また、今回ラッキーなのは世界中で一斉に人間の動きが止まったということです。少なくても西暦2020年5月頭頃までの約1ヶ月間はコロナウイルスとの隠れんぼを75億人全員で続けなければなりませんから、その間に次を考える時間を与えられたことになります。そして、その次というのは今まで我々が考えていた方向性と一致しているものであるのなら、今こそ想像力と思考力を働かせて具体的なポスト新型コロナ社会を考える時だと思います。では、どう言った世界になるのか?

私のGIAサイトでのネット対話の呼びかけに、早速、シリーズ「板垣教授のグローバルトーク」の板垣教授からメールを頂き“これから世界で起きるべきこと考えるべきこと”を整理して、ポスト新型コロナ騒ぎを考える上での視点をご提供頂きました。

皆で真剣に考えていきましょう。takehara@supercattle.netまでメールお待ちしております。

 

緊急事態宣言から問う・・・GIA(Global Information Association)の視点

(as below-wrote by Dr. k. Itagaki 4/7/20)

1. Agri. Business

‐自然環境に異常はないか(気温、降雨の変動、乾燥、火災、台風、土壌・森林の荒廃など)

‐農業生産にリスク要因はないか(病害虫、家畜パンデミックなど)

‐食料・農業生産のための資機材は十分に調達されているか

‐人的不足は、IOT、AIの技術でカバーされるか

‐外国人農業技術実習生の受け入れはどうなるのか

‐電力などのインフラおよび石油などの資源供給はだいじょうぶか

‐収穫物の物流はだいじょうぶか

‐農産物・食料加工施設は十分に稼働できる状況にあるのか

 

2 Food Business

‐加工食品、中食および外食用の食材料は十分供給されているか

‐適時、適量、適地に、必要な食料が供給されているか

‐流通と販売において、緊急事態宣言により大きな支障はないか(売り上げ減少、人員整理など)

‐市場規模の縮小によるbusiness sizeの見直し

‐社会的弱者に、食料は適正配分されているか

 

3.World Food

‐食料・農産物に関する貿易や海外投資は規模縮小に向かっていないか

‐米中間の食料をめぐる貿易障壁の紛争はどうなったのか

‐世界において在庫はどれくらいあり、安定的な量を確保しているか

‐開発途上国において食料不足はさらに深刻化していないか(特に南アジア地域)

‐食料・農産物価格はどのように推移しているのか

‐社会的弱者に対し、食料は十分に届いているのか

‐食料・農産物の生産、流通、価格および貿易に関する情報は、タイムリーに配信されているか

‐各国のFood Security Policyおよび主要国間の政策協調は万全か

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