Witten by Tai Takehara
さあ始まりました!今回は和歌山県に行って熊野古道を歩きました。
まず12月26日ロスから羽田空港に到着して翌日朝までに集合場所である南紀白浜空港までどうやって行くか?
行き方は3つ。
①このまま飛行機を乗り継いで南紀白浜空港に飛ぶか
②電車で横浜まで行って高速バスで一晩かけて南紀白浜空港に走るか
③電車で品川に出て新幹線で新大阪に行きJRで行くか。
先ず国際線出口のところで空港の係員にどうやって日本国内線のチケットを買って搭乗できるかを訪ねるとここは第3ターミナルだからシャトルバスで第1ターミナルに行ってそこのJALカウンターで聞いてくれと言う。
スマホでは当日チケットは買えないようなので仕方なくキャリーバックを引っぱって第1ターミナルへ。
インフォメーションにどこに行ったら良いかと聞くと2階出発ラウンジの13番カウンターに行けと言う。
やっと辿り着いてJALの地上職員に聞くと席はありますが3万8000円とのこと。思わず片道ですよねと聞いてしまった。流石にちょっと躊躇して即答できずロビーの椅子に腰掛けてスマホで高速バスの可能性を調べた。
すると南紀白浜空港行きの夜行バスがちょうどありなんと7000円。
しかもホテル代がかからないので予約しようとしたら満席でOUT。
仕方ないから電車でのルートを調べたら新幹線と特急を乗り継いで5時間かければ1万6000円で和歌山駅までその日のうちに行ける。飛行機で飛べば1時間ちょっとで行けるが、さあどうする!!!
とうぜん答えは③となり品川行きの電車に乗り紀伊半島に向かってスタートした。JR和歌山駅に夜9時ごろ到着。
和歌山駅は初めてだったので全く土地勘が無かったが駅のそばにお城があるようなのでお城の見えるホテルをとってそこまで歩くことに。
地図ではすぐのように見えたが結局荷物を引っ張りながら20分ほど歩いて夜のライトアップされた和歌山城を見上げるホテルで消灯。ロサンゼルスを出てから約20時間ほとんど寝てなかったのでやっと眠りについた。
翌朝6時から昨夜ライトアップされていたお城へ行って早朝散歩。
さすが徳川御三家紀州藩のお殿様の城だけあって立派なお城だ。ホテルに戻り一階にあったファミリーマートでサンドイッチを買って部屋で朝食をとってからJR和歌山駅へ。集合場所のJR白浜駅に無事10時ごろ着いたがそこで電話が入った。
なんと他の参加者の乗った羽田発-南紀白浜空港行きのJL213便が機材のトラブルで滑走路で止まってしまって機内に缶詰になっていると言う。初っ端から予定変更である。
仕方ないからJR白浜駅のパンダの前で待つこと約2時間。飛行機は2時間遅れで南紀白浜空港に到着しレンタカーを借りてお昼前に私をピックアップしてくれた。
そこからレンタカーで一路熊野本宮大社へ。遅れを取り戻さなければならない。
熊野川の河原沿いのワインディングロードを行くと大きな鳥居が見えてきた。大斎原だ。
元々ここに熊野本宮があった場所だが1889年に大水害で複数の社殿が流されたので500mほど離れた少し高台にある現在の熊野本宮大社に移ったそうである。いつの時代も人間は天変地異に翻弄されている。
レンタカーを世界遺産熊野本宮館の駐車場に停めここからはバスで発心門王子へ。とその前に腹ごしらえ。
道沿いのお蕎麦やさんに入って一息入れる。熊野本宮大社前からバスに乗り終点発心門王子口で降りそこからさらに少し登ったところにある発心門王子へ。
今回のアルコー会の熊野古道の出発点である。
王子というのは神仏合祀の神様と仏様を祀った霊場のことらしい。昔々に修験者がここで発心して修行を始めたと言う事だろうかそこで弔われたと言う事だろうか。発心門王子からレンタカーの停めてある熊野本宮大社まで約7kmの熊野古道を歩く。
水呑王子とか伏拝王子とか小さな祠と言うか石像が所々にありその一つひとつに手を合わせ歴史を体感しながら熊野古道をゆっくり歩きふと時計を見るとあと1時間位で駐車場がクローズするかも知れない時間になっていた。
朝の飛行機トラブルでかなり時間が押してしまっていたのだ。
急遽ギアチェンジして速足で石畳をかけ降り熊野本宮大社の山側の鳥居をくぐり熊野本宮大社にお参りしてから長い石の階段を降りて熊野本社大社正面入口の鳥居へ辿り着いた。昼飯を食べたお蕎麦やさんの前を通り何とか駐車場には間に合ったようだったので500m離れた所にそびえる大斎原の大鳥居をくぐりに冬の田んぼに挟まれた道を歩く。
日本で一番大きい鳥居だそうだ。
日も暮れかかってきたのでレンタカーで今夜の宿である川湯温泉へ行きチェッイン。
そろそろアルコール会の気配がして来た。宿は熊野川の河原沿いにあり建物を出ると混浴の露天風呂が河原にある。川の反対側には深緑の熊野の杉林が眼前に広がる。さっそく浴衣に着替えて露天風呂へ。
河原をポコっと掘ったような小さな温泉が2つ一応男性と女性でそれぞれ入れるようになっている(仕切りはないが)。河原から湧き出る温泉には若い外国人客が一人で温泉に浸かっていた。インバウンドの一人旅だろうか。
一緒に温泉に浸かり杉の木を眺めながら夕暮れの森林浴+温泉浴で身も心もリフレッシュ。
そして恒例の夕食+アルコール会が始まった。
前回の長野・山梨アルコー会では初日から飲み過ぎ頭痛で最低な目にあったので今回熊野ではペース配分を考えて飲み始めたが同行の面子が面子だけに許して貰えず時差ボケも手伝って最後は瞼をあげるのに精一杯だったようにうっすら記憶している。
DAY-1 無事終了。アルコー歩数 20588ステップ。
DAY-2(私にとってはDAY-3):
早朝より今回のハイライトのひとつである仙人温泉へ。
宿から歩いて5分位の所にあると言うので浴衣の上からジャンバーを羽織って宿の草履を借りて熊野川沿いの道を歩く。日の昇り始めた河原と山間の景色は確かに神々しい。
仙人になったような気分になるのも分かる気がする。
朝からさっぱりして美味しく朝食をとりレンタカーで出発。
今回のアルコー会は和歌山県の世界遺産で日本の神仏が鎮まる霊場 熊野三山を修験者になったつもりで歩くことが目的なので熊野本宮大社につづいて熊野速玉大社と那智山の大門坂を登り熊野那智大社+那智山青岸渡寺そして那智の滝(飛龍神社)を一気に参詣して周った。蘇りの道である。
さらに、昨年NHK朝ドラで人気のでた牧野富太郎が推奨して国定公園になったと言う浮島や、松明を抱えて白装束の男性が夜に熊野古道の急な石段を一気に駆け降りる熊野御燈祭りで有名な新倉神社にも寄る事が出来た。
各所で手を合わせお賽銭を入れ御朱印を買い神様仏様にかなり投資して来たので2024年は運のいい事が次から次にやって来るに違いない。
役行者だってこんなに多くの神仏に一日で会うことは無かったはずだ。
予定通り夕方紀伊勝浦に到着し今夜の宿の巨大な駐車場にレンタカーを停め。そこからホテルのシャトルバスと亀を模したボートでホテル浦島にチェックイン。浦島太郎になって竜宮城に来た気分だ。
年末休みという事もありホテルは家族連れで賑わっていて昨夜の宿とは一変して子供達が元気に走り回っている。コロナ禍の後遺症も回復して来ているようだ。
ご存知の方もいると思うがここは岬全体がホテルになっていて岸壁の天然洞窟をそのまま使った露天の岩風呂が有名だ。朝に仙人になったばかりだがすぐに浴衣に着替えて先ずは温泉で身体を温める。
そしてアルコール会パート2に突入。幸い今回は頭痛がない。12階の海に面した部屋からは夜の海に浮かぶ月がドーン。
酒も話も進み最高のDAY-2となった。夜明けの海からの陽の出も楽しみだ。
アルコー歩数 17321ステップ。
DAY-3:
陽が昇る前に目を覚まし名物の洞窟温泉に。ホテルの館内には4つの温泉がありどれもいい湯だ。
まだ暗闇の波打ち際にある洞窟温泉に肩まで浸かって陽の出を待つと少しづつ明るくなり夜明けの太陽を感じながら昨夜の酒をぬく。
朝食を済ませチェックアウトしまた亀のボートに乗って勝浦港の船着場へ行きそこから船を乗り継いで紀の松島巡りの遊覧船で岬と捕鯨て有名な太地町を一周。
海から紀の松島と熊野三山を拝む。空は快晴だ。
船着場から駐車場にシャトルバスで送ってもらい最終日はレンタカーで勝浦から新宮市ー串本町ーみなべ町と海沿いの道路を岬めぐりドライブ。本州最南端道の駅くしもと橋杭岩でお土産を買い、潮岬灯台から太平洋を眺望し南紀白浜空港のゴールへ無事到着。最後に空港で紀州ラーメンを食べて今回のアルコー会も大成功でした。
途中、紀州南高梅誕生の地みなべ町議会議員をしている農大OBの南高梅農家の方と板垣先生との45年ぶりの再会を果たし大学時代の話に花を咲かせ旧交を温めて身も心もすっかり温まった長尾さんプロデュースのGIAアルコー会in熊野でした。
DAY-3のアルコー歩数 8986ステップ、合計46895ステップ。
END
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